宮城県は東北屈指の都市である仙台市を擁する県であるが、仙台市が東北屈指の都市となったのはやはりかつて宮城県をはじめ、東北に一大勢力を築いた伊達政宗の功績によるものだろう。伊達政宗は、海を使った貿易を中心に東北地方という都から遠く離れた場所にありながら、京都や大坂、江戸に負けないような都市を作り上げた宮城県を語る上で欠かせない人物である。宮城県は大きく分けると「仙台エリア」「県北エリア」「県南エリア」「三陸エリア」の4つに分かれているが、最も人口の多い仙台エリアは、宮城県の全人口のなんと半分もの人が暮らしている。
4つのエリアの特徴を簡単に説明すると、仙台エリアは4つのエリアの中でも最も発展しており、グルメやショッピングのスポットがたくさんある。宮城県の若者が遊ぶところといえば、もっぱら仙台エリアになるだろう。また、日本三景の1つである松島も、この仙台エリアに含まれる。県北エリアは、宮城県の農業の中心である米作の中心地帯となっているほか、山の自然を存分に堪能できるエリアだ。県南エリアは、白石の城下町や舟下りが人気の阿武隈川など、歴史と自然が調和するエリアで、多くの観光客が毎年訪れる。最後の三陸エリアは、海に面しているエリアということもあって、海の幸が存分に堪能できるほか、リアス式海岸の絶景を楽しめるなど、海の自然を楽しめるエリアとなっている。このように、地域ごとに変わった魅力を持っているのが宮城県の大きな特徴といえるだろう。